日本国内で修理できなかった機械部品を
タイの企業に輸出して再輸入
弊社はグローバルなネットワークで海外の優秀な企業と協業できる。
コストメリットだけでなく優れた独自技術を探し出し日本の企業とのかけ橋になりたい。
PROPOSER
弊社が取り扱う日本製機械器具を海外の日系企業や現地企業に輸出する仕事をメインとしています。タイにはグループ会社である現地法人エイチアールディー(タイランド)を設立しており、その他、台湾、インドネシア、シンガポール、マレーシア、ベトナム、インドなどアジア圏を中心に営業活動を行っております。
今後は海外の優秀な企業の製品を、日本国内に紹介していく輸入の事業も広げていきたいと考えています。
BEGINNING
大型の破砕機に装備されている刃物は経年と共に少しずつ刃先が摩耗していきます。
そのため、数年ごとに特殊な研磨・研削機器を使って刃先の再生を行わなければなりません。しかし、お客様が今まで依頼していた企業がこの事業をやめてしまったため、弊社にご相談いただいたことがきっかけとなりました。
どこもできない、だれもできない、でも何とかしないといけない
この破砕機に装備されている刃物は、全長1500mmの台座に長さの異なる30枚の超硬金属板が設置されています。
メンテナンスでそれぞれの刃先を一定の角度で正確に研磨・研削、肉盛するためには、特殊な機械と材料、更に洗練された技術が要求されるため、日本国内で対応できる企業はごく少数に限られていました。
特別な加工のためコストも高くなります。
それでも数年に1度は必要なメンテナンスであるため、お客様は今まで特定の企業にお願いされていたのですが、その企業が事業をやめてしまったため、どこにも依頼できずに大変困っておられました。
NETWORK
日本にできる企業がなくても
海外ならきっと見つかる
資源処理施設に設備機器を提案する弊社担当者がお客様からご相談を受け、日本中の企業を探しましたが、どうしても対応できる企業が見つからず諦めかけていたところ、弊社のグローバルネットワークを駆使し、タイに対応できる企業があるという情報をエイチアールディー(タイランド)から入手しました。
弊社は固有の技術や製品を持つ企業とは積極的に協業する体制ですが、特に新規取引の際の海外企業については国内以上に与信管理や企業調査等を慎重に検討しなければなりません。今回の案件では、エイチアールディー(タイランド)で登記内容や業績等の信用調査が可能であったことから、スムーズに取引が成立しました。
SOLUTION
膨大な輸送コストを吸収できるレベルのコストパフォーマンス
通常で考えると、どのような輸送手段を使ったとしても日本から製品を送り再輸入するという往復の輸送コストは膨大なものとなります。国内の企業であれば国内の企業から、海外の企業であれば海外から必要な資材を調達すれば、輸送コストは最小限に抑えることができます。
今回の案件は数年に1度のメンテナンスであり、またサービスの発生頻度も低いことから、ある程度の輸送コストは計上されていたのですが、海外との往復の輸送コストまでは想定されていませんでした。そのため、ようやくメンテナンスができる企業が見つかったものの、コストが合わず商談が成立しないのではないかと心配していましたが、発注手配から輸送、梱包、通関業務まですべてをワンストップで当社が管理したことにより、中間マージンを抑制することに成功したため、お客様の想定予算の範囲内に十分に収まりました。その後、製品は無事メンテナンスを終えて日本に戻り、今も正常に破砕作業を継続していただいております。
海外に無いものを日本から、日本に無いものを海外から幅広く提供できる体制を作りたい
今回の事例だけでなく、今後も更にグローバルに課題解決の提案ができる企業を目指して、その体制づくりを一歩ずつ進めて行きたいと考えています。
SOLUTION STORY
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